目次
第1章 バーチャルオフィスで固定電話番号は取得できるのか?
バーチャルオフィスは、低コストで「住所のみ」をレンタルできるサービスとして人気があります。
しかし、事業を進めていく中で「固定電話番号が必要になるのでは?」と考える方も多いでしょう。特に、銀行口座開設、取引先との契約、助成金申請などでは、携帯番号よりも固定電話番号のほうが信頼性が高いとされる場面があります。
結論から言うと、バーチャルオフィスでも固定電話番号を取得することは可能です。
ただし、次のようにサービスによって提供形態が異なります。
住所のみプラン:電話番号は含まれない
電話転送オプション付きプラン:固定番号を付与し、自宅やスマホに転送
電話秘書代行サービス付きプラン:スタッフが電話を受け付け、応対内容を通知
一方で、すべてのバーチャルオフィスが固定電話番号に対応しているわけではありません。住所だけの提供に特化した格安サービスでは、固定番号を持つには別の方法を検討する必要があります。
また、03・06などの市外局番を持つ固定番号と050番号のIP電話はビジネス上での信頼性に違いがあります。
特に東京23区や大阪市での起業を検討している方は、所在地の市外局番を取得できるかどうかが大きなポイントです。
第2章 固定電話番号を取得する3つの方法
2-1. バーチャルオフィス提供の固定電話オプションを利用する
最もシンプルな方法は、バーチャルオフィス事業者が提供する電話転送サービスや電話秘書代行を利用することです。
メリット
バーチャルオフィスと同一エリアの市外局番が取得可能(例:03、06)
住所と電話番号が一致することで、法人登記や銀行口座開設時に信頼性アップ
受電時にスタッフが対応する秘書代行オプションも選べる
デメリット
月額コストが高め(1,000円〜5,000円程度)
受電回数に上限がある場合がある
対応できるエリアが限られるケースもある
バーチャルオフィス利用者で、初めから固定電話番号を重視するなら、電話転送サービス込みのプランを選ぶのが最もスムーズです。
2-2. IP電話サービス(クラウドPBX)で取得する
最近は、インターネットを利用した**IP電話(クラウドPBX)**で固定番号を取得する企業も増えています。
例えば、NTTコミュニケーションズの「ひかりクラウドPBX」や、スタートアップ向けのMiiTelなどが代表例です。
050番号と03番号の違い
050番号:取得は簡単で安価。ただし、営業電話やBtoB取引では信頼性がやや低め。
03/06番号:地域密着型の固定番号として信頼性が高い。
メリット
全国どこからでも利用可能
初期費用が安く、スマホでも受発信可能
複数人で同じ番号を共有可能(営業チームなどに便利)
デメリット
ネット回線の品質に依存するため、通話が不安定になる可能性あり
050番号の場合、信用力の面で劣る可能性がある
もし「コストを抑えつつ、ビジネスで使える番号が欲しい」場合は、クラウドPBXを活用するのがおすすめです。
2-3. 電話回線契約を直接行う
NTTやソフトバンクなどの通信事業者と直接契約して固定電話番号を取得する方法もあります。
ただし、バーチャルオフィスの住所で契約する場合は注意点があります。
バーチャルオフィスの住所で物理的な回線工事ができない場合がある
登記住所と電話番号の紐付けが必要な場合がある
事業形態によっては、開業届の控えや賃貸契約書の提出を求められることもある
この方法は、リアルオフィスを借りている場合に比べて手間がかかるため、コストよりも「信頼性」を重視する方向けです。
第3章 バーチャルオフィスで固定電話を利用する際の3つの注意点
3-1. 銀行口座開設や助成金申請での信頼性
銀行口座開設時や公的機関の申請では、固定電話番号を求められることがあります。
ただし、**「バーチャルオフィスの住所+固定電話番号」**だけでは審査に通らないケースもあるため注意が必要です。
最近は反社対策やマネーロンダリング防止の観点から、実態確認を求める銀行も増えています。
3-2. 費用とランニングコストをしっかり把握する
固定電話番号を導入すると、月額料金・転送費用・秘書代行オプションなどが積み上がるため、コスト試算が重要です。
サービス形態 | 初期費用 | 月額費用 | 特徴 |
---|---|---|---|
バーチャルオフィス転送プラン | 0円〜5,000円 | 1,000円〜5,000円 | 簡単導入・信頼性高い |
IP電話(050) | 0円 | 500円〜2,000円 | 安価・全国対応・信頼性やや低 |
クラウドPBX(03/06) | 0円〜10,000円 | 2,000円〜6,000円 | 信頼性高・複数人利用可能 |
3-3. 迷惑電話・営業電話対策
バーチャルオフィスの住所を公開すると、営業電話が増えるケースがあります。
特に不動産業や金融業界からの営業が集中することが多いため、次の対策が有効です。
秘書代行オプションの利用:不必要な電話は取り次がない
IVR(自動音声応答)の設定:迷惑電話をフィルタリング
電話転送回数の制限:コストと時間の両面で効率化
固定電話番号を取得する際は、セキュリティと効率を意識した管理が大切です。
第5章 まとめ|信頼性とコストのバランスで選ぼう
バーチャルオフィスを利用しながら固定電話番号を取得する方法は、主に3つあります。
バーチャルオフィス提供の電話オプションを利用 → 信頼性高・手軽
IP電話(クラウドPBX)で取得 → コスト重視なら最適
通信事業者と直接契約 → 手間はかかるが安定性と信用力が高い
ビジネスの目的や業種によって最適な方法は異なります。
銀行口座開設や助成金申請などで信頼性を重視するなら、市外局番付き固定番号を導入するのがベストです。
一方で、コストを最小限に抑えたい場合は、IP電話サービスを組み合わせるのも効果的です。
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