第1章|レンタルオフィスは1日だけでも使える?主な利用スタイル
「出先でオンライン会議をしたい」「自宅だと集中できないので、今日だけ静かな環境がほしい」——そんなときに気になるのが、レンタルオフィスの1日だけのスポット利用です。
結論から言うと、多くのレンタルオフィスやシェアオフィスでは、長期契約だけでなく、次のような短時間・1日単位の利用プランが用意されています。
- 時間単位で使える「ドロップイン(時間利用プラン)」
- 朝〜夜まで使える「1日利用プラン(デイユース)」
- 会議室だけを借りる「時間貸し会議室プラン」
「レンタルオフィス=月額契約」のイメージが強いかもしれませんが、最近は働き方の多様化に合わせて、必要なときだけ使える柔軟なプランが増えてきています。
1日利用が向いているシチュエーション
- 出張先や外出先で、オンライン会議・ウェビナーに集中したいとき
- 自宅では作業に集中できず、「一日だけ」環境を変えたいとき
- クライアントとの打ち合わせ・面談を、きちんとした場所でしたいとき
- 本契約前に、オフィスの雰囲気や設備を試してみたいとき
このように、「いつもは自宅・カフェで十分だけれど、今日はちゃんとした環境がほしい」というニーズに、レンタルオフィスの1日利用はフィットします。次の章では、気になる料金相場や予約方法について見ていきます。
第2章|レンタルオフィス1日利用の料金相場と予約方法
レンタルオフィスを1日だけ利用する場合、料金体系や予約の流れは、運営会社やプランによって異なります。ここでは一般的なパターンを整理しておきましょう。
1日利用プラン・ドロップインの料金イメージ
フリーアドレス席やコワーキングスペースを1日利用する場合、料金の目安は次のようなイメージです(エリアやグレードによって変動します)。
- 時間利用(ドロップイン):1時間あたり数百円〜
- 1日利用(デイユース):1日あたり2,000〜3,000円前後
- 会議室利用:1時間あたり1,000〜数千円程度(人数・設備により変動)
カフェで長時間滞在する場合と比べると割高に感じるかもしれませんが、
- 電源・Wi-Fiが安定している
- 周囲の雑音が少ない
- オンライン会議でも気兼ねなく話せる
といった点を考えると、「一日しっかり仕事をする拠点」としては十分に選択肢になり得ます。
予約方法の基本パターン
レンタルオフィスの1日利用は、次のような流れで予約するケースが一般的です。
- 公式サイトや予約サイトから、利用希望日の空き状況を確認
- 必要に応じて会員登録(無料/有料)を行う
- 利用時間・座席タイプ(フリーデスク or 個室)・オプション(会議室など)を選択
- オンライン決済 or 当日受付で支払い
- 当日は受付で名前を伝え、入館カードやWi-Fi情報の説明を受けて利用開始
直前予約が可能な施設も多い一方で、個室や会議室は早めに埋まりやすいため、重要な打ち合わせやオンライン商談がある日は、事前予約がおすすめです。
法人向けの「スポット利用サービス」も
法人向けには、
- 複数拠点を横断して利用できる「通い放題+スポット課金」型プラン
- 従業員が必要なときだけ予約して使える社外サテライトオフィスサービス
なども増えています。従業員10名前後の小規模企業でも、本社はバーチャルオフィスで住所を確保しつつ、必要に応じて各自がレンタルオフィスを1日利用するという使い方も現実的です。
第3章|レンタルオフィス1日利用のメリット・注意点・選び方
レンタルオフィスの1日利用には多くのメリットがありますが、事前に押さえておきたい注意点も存在します。
メリット1:環境を変えて集中できる
自宅やカフェではどうしても集中しづらい作業も、静かなオフィス空間に身を置くことで、短時間で一気に進められることがあります。特に、
- 資料作成・企画書作成
- オンライン商談・面接
- 資格試験の勉強
など、集中力が求められるタスクには相性が良い環境です。
メリット2:来客・面談での「見せ方」を整えられる
自宅やカフェでは、どうしてもビジネス感に欠けてしまうことがあります。その点、レンタルオフィスの会議室や打ち合わせスペースであれば、
- きちんとした受付がある
- 落ち着いた会議室で商談できる
- 初対面の相手にも信頼感を与えやすい
といったメリットがあります。特に法人の新規取引や採用面接などでは、場所の印象も軽視できません。
注意点1:1日利用を繰り返すと割高になることも
1回あたりの料金は手頃でも、「週に何度も1日利用する」ような使い方になると、月額プランの方が割安になるケースがあります。
たとえば、
- 1日利用:3,000円 × 週2回 × 4週間 = 月24,000円
- フリーデスク月額契約:月20,000円程度
といった具合に、使い方によっては月額契約の方が安く済むこともあります。「どのくらいの頻度で使う予定か」をイメージしたうえで、最適なプランを選びましょう。
注意点2:住所利用や法人登記には向かないケースが多い
1日利用プランは、あくまでも「作業スペースとしての利用」を想定していることがほとんどです。多くの場合、
- 住所を名刺やホームページに掲載する
- 銀行口座開設や法人登記の本店所在地に使う
といった用途には対応していません。「今日は仕事場所として1日使いたい」のか、「事業の住所として継続的に使いたい」のかを切り分けて考えることが大切です。
「住所もほしい」「法人登記もしたい」という場合は、次の章で紹介するバーチャルオフィスとの組み合わせが現実的な選択肢になります。
第4章|「1日だけでいい」なら?バーチャルオフィス+スポット利用という選択肢
ここまで見てきたように、レンタルオフィスの1日利用は「必要なときだけ場所を借りる」手段として非常に便利です。ただし、
- 事業の住所をどこにするか
- 法人登記や銀行口座開設で使う住所をどうするか
といった問題は、別途考える必要があります。そこで有力な選択肢になるのがバーチャルオフィスです。
バーチャルオフィスで「住所」と「登記」を確保する
バーチャルオフィスとは、実際の作業スペースではなく、「住所」と「郵便物の受け取り・転送」を提供するサービスです。多くのバーチャルオフィスでは、
- 法人登記に使える住所を提供している
- 受け取った郵便物を週1回などの頻度で転送してくれる
- オプションで会議室利用や電話転送サービスを付けられる
といった機能が用意されています。
つまり、
- 住所や登記:バーチャルオフィスで低コストに確保
- 実際に作業する日:必要なときだけレンタルオフィスやコワーキングを1日利用
という組み合わせにすることで、固定費を抑えながら、必要なときだけ「ちゃんとしたオフィス環境」を確保することができます。
レンタルオフィス1日利用+バーチャルオフィスの組み合わせイメージ
| 項目 | バーチャルオフィス | レンタルオフィス1日利用 |
|---|---|---|
| 役割 | 住所・登記・郵便物の受け取り | 作業場所・会議室としての利用 |
| コスト | 月額 数百〜数千円程度 | 利用した日だけ数千円程度 |
| 利用頻度 | 常に契約(住所として継続利用) | 必要な日だけスポット利用 |
| 向いている人 | リモート中心・固定オフィスは不要な人 | 打ち合わせや集中作業が時々ある人 |
このように役割を分けることで、
- 住所や登記の安心感は確保しつつ
- オフィス費用の大部分を「変動費」にできる
というメリットがあります。
バーチャルオフィスを選ぶときのチェックポイント
- 法人登記に正式対応しているか(規約・契約書で確認)
- 郵便物転送の頻度・料金体系がわかりやすいか
- 運営会社の情報(所在地・実績・評判)が明確か
- 必要に応じて会議室を時間貸しで利用できるか
「レンタルオフィスを1日だけ使いたい」というニーズがある方の多くは、本業そのものはリモート中心で完結するタイプのビジネスであることが少なくありません。その場合、
住所・登記 → バーチャルオフィスで確保し、
仕事場所 → 必要な日だけレンタルオフィスを1日利用する
という組み合わせは、コストと自由度のバランスが非常に優れた選択肢です。「1日だけオフィスが必要」という状況が増えてきたら、ぜひバーチャルオフィスの活用もセットで検討してみてください。
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